コミュニティスクールの研修会を行いました

 8月26日、本校職員は、コミュニティスクール立ち上げに向けて研修会を行いました。コミュニティスクールとは、これまでの「地域に開かれた学校」を一歩進め、「地域とともにある学校」を目指すものです。この日は、北信教育事務所から2名の先生をお招きし、全国のコミュニティスクール実践校の取り組みを学びました。


  さて、「地域とともにある学校」とは、どういうことでしょうか。それは、次の実践を知ることでよく分かってきます。


  ある県の町会では、防災訓練に課題を抱えていました。「防災訓練に、若者が参加してくれない。」一方で若者家族は「防災訓練は楽しくない」と感じており、市役所では「自主防災体制がいまいち…」と判断せざるを得ない状況でした。さて、どうやって解決をしたのでしょうか…。

 

 この町会では、学校と連携して解決を試みました。防災被災訓練を兼ねて、学校で一泊キャンプを計画したのです。学校が避難所であることを体験し、防災訓練の学習をしながらも、一方では食事作りやお楽しみのレクなど、ワクワクする内容も同時に盛り込んだのです。これには大人も子どもも大満足だったようです。こうして、いろんな立場の課題が、一度に解決したわけです。


  このように、「地域とともにある学校」とは、地域の方も、学校職員も、そして生徒も笑顔になれる取り組みなのです。


 城南中学校では、今年をコミュニティスクールの準備期間としています。今年は、2学年の登山においてボランティアを募集したところ、3名の方にご参加いただきました。おかげで生徒を安全に登らせることができました。また、3年2組の総合的な学習の時間では、北陸新幹線飯山駅ルート実現住民総決起大会(昭和63年・平成2・4・5年)についての情報を、地域の皆様からお寄せいただくとともに、お仏壇の春栄堂を営んでおられる高橋栄司様にご来校いただき、北陸新幹線陳情リレーマラソン(平成5年)の体験談を伺いました。今後、生徒は、飯山に新幹線をつないでくださった方々への感謝の気持ちを込めて、市のために活動をしていく予定です。


  平成28年度夏には、本校は旧飯山高校の校舎に移転します。新しい校舎で、飯山市とともにあるコミュニティスクールとしてスタートすべく準備をしております。保護者の皆様、地域の皆様にも広く本校の目指す姿をご理解いただき、一層のお力添えをいただきますようお願いいたします。